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さくら女将は言った

「房総育ちの私には、ソウルフードなのよ」

先週の電柱撮影行の途中で立ち寄ったが、行列のために諦めたラーメン店のことを、昨夜立ち寄ったバーの女将はこう表した。

今朝、昨夜の大酒はどこへやら。いつもより早く目が覚めた。
寝起きの頭の中はあのラーメンでいっぱいだった。
今日は、午後から用事がある。でも、
「行こう、梅乃家へ!」

9時過ぎに家を出て愛馬R1200GSを飛ばす。10:30過ぎに富津市の竹岡漁港近くの街道沿いにある梅乃家に到着。
すでに店の外には15名ほどが並んでいた。

15分ほど待って店内へ。店内でも入り口近くでしばし待つようだ。
店の中では、出来上がったラーメンを配膳のおばちゃん達が黙々と運んでいる。小さめのどんぶりになみなみと盛られたラーメンを見て、僕の期待はいやがおうにも盛り上がる。
注文は決まっていた。
昨夜の女将、そして居合わせた元千葉県民氏の助言を元に後悔しない注文をしよう。
心の中で注文する品名を唱えると、それを感じ取ったかのようにお店のおばちゃんが「ご注文は?」と尋ねてきた。
「チャーシューメン大 ヤクミ」
いつもより1オクターブ高い声で僕は注文した。

席に着くと5分ほどして、どんぶりからトレーにつゆをこぼしながらラーメンの到着である。
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麺が見えない、煮豚のどんぶりである。
煮豚だけで150~200グラムはあるだろう。圧倒的ボリュームである。

ここの特徴である麺は、なんと乾麺である。
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やや縮れた細麺。コシなど全くない(笑)。最近のインスタント麺の方がよっぽど上等かも。

詳しい説明はリンク先などを参照して頂くとして、僕の感想を書こう。

もし僕がこのあたりの漁師であったならば、朝の漁を終えて帰港したらその足で梅乃家へ来るだろう。まずは震える身体を温めるために一杯目の梅割焼酎を一気に飲もう、二杯目を頼む頃にはラーメンが到着するだろうから、煮豚と突き出しの胡瓜の古漬を肴にちびちび飲もう。柔らかめの乾麺は時間をおいてもさほど食感など変わるものではない。焼酎を飲み終えたら麺とスープ、そしてまだまだ残っている煮豚にとりかかる。
ここのスープは、麺の茹で汁だから多少冷めても脂が固まって食べにくくなることもない。
濃いめのスープがしっかり染みさらに柔らかさを増した麺と一緒に煮豚を掴み、かき込む様に食べる。そうそう七味唐辛子を振りかけるのもいいだろう。濃いめの味が潮を浴びながら労働をした身体にはちょうどいい。次回は少し濃いめにしてもらおうか。

食べ終わる頃には、焼酎と多量の炭水化物、脂で身体も温まりいい気分だ。帰宅してひと眠りしてから明日の漁の準備をしよう。明日もきっと大漁だ。049.gif

まさに地元密着型ソウルフード、一度お試しを。
by alcoholic_t | 2009-02-15 17:16 | めし日記

死ぬために生き、生きるために食べている。


by alcoholic_t